「ギガスクール」を考える
「ギガスクール」を考える
令和元年12月19日付で,文部科学大臣名で「GIGA スクール実現推進本部」が設置されました。これまでにも,情報化社会に向けての対応は行われてきましたが,新型コロナ禍のもとで私たちの国におけるこの分野の遅れが際立ってしまいました。大学は何とか繕いましたが,義務教育諸学校ではオンライン授業を行う環境が整っていませんでした。新型コロナが,予算の確保を後押しする結果になりました。
ここでは,「ギガスクール」をめぐるさまざまな問題を考えてみたいと思います。
GIGA スクール実現推進本部の設置について
文部科学省
1.目 的
『安心と成長の未来を拓く総合経済対策』(令和元年 12 月 5 日閣議決定)において、「学校に
おける高速大容量のネットワーク環境(校内 LAN)の整備を推進するとともに、特に、義務教育
段階において、令和5年度までに、全学年の児童生徒一人ひとりがそれぞれ端末を持ち、十分に
活用できる環境の実現を目指すこととし、事業を実施する地方公共団体に対し、国として継続的
に財源を確保し、必要な支援を講ずることとする。あわせて、教育人材や教育内容といったソフ
ト面でも対応を行う。」とされたことを踏まえ、GIGA スクール実現推進本部を設置する。
2.推進事項
(1) 児童生徒1人ひとりが端末を持つための予算の適正な執行・管理
(2) 児童生徒1人ひとりが端末を持った際の教科書や教材の在り方検討
(3) 教師や児童生徒が使いやすい学習コンテンツの調査等や利活用に係る研修
(4) 地方公共団体が円滑に事業を実施するための国との連携・普及促進
(5) 新たな教育環境を前提とした教育の企画立案や、情報の収集・利活用の在り方検討
(6) その他「令和の学校」にふさわしい教育内容を実現するために必要な事項