授業分析

授業分析

「大学生のときに授業分析の方法を学ばなかった」「授業分析のやり方が分からない」、と訴える学校の先生方がいます。手元にある「教育心理学」の教科書を開けば、フランダースの分析方法が例として載っているでしょう。しかし、時間がないので、たいていは省略されます。

そもそも、「教える中味をちゃんと知っていることが大事だ」、「授業なんてだれでもできる」という意見があれます。また、「自分は教えるのがじようずだ」という善意の思い込みがあります。その思い込みがあるから、迷うことなく学生の前に立てるのかもしれません。そして、学生からの授業評価の結果をみて、腹を立てている大学教員も少なくありませんね。

「今日の授業では、子どもたちが活発に発言していました。日頃の先生のご指導の成果がでていました」という意見が、研究会ででました。これは、授業をみての印象です。この印象は、間違えではありません。「自分の教室でも、子どもたちがこんなに活発に発言してくれたら」、という願いをもつ先生もいるでしょう。

では、どこがどう活発だったのでしょう。子どもたちの発言の様子をデータ化して、具体的に知ることが必要ですね。そうすると、活発でない学級、少し活発な学級、とても活発な学級の違いをはっきりつかむことができます。では、「日頃の先生のご指導」がじょうずなことは、どのようにデータのうえから明らかにされるのでしょう。

授業分析が大切なことは分かりますが、時間がないので」。これも先生方の本音です。「授業分析をしたけど、知りたいことが出てこなかった」、これも、先生方の率直な感想です。

そこで、授業分析には、2つの段階があることを心に留めてください。
① 既存の授業分析の方法を学び、自分の授業の特徴を把握する。
② 自分の研究テーマに合わせて、授業分析の方法を開発する。

私たちの「授業を見る、語る、研究する会」は、同人相互の授業力の向上を目指すだけでなく、インターネット等を利用して、遠隔地の先生方の授業スーパービジョンにも取り組みたいと計画しています。

では、Mirrors for Behaviorで続きを

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